今日(1月11日)の橋下さんのツイートはまた過激でした(下に転載しておきます(橋下さんのツイートより))。
そして(僕の知る限りで)ついに内田センセにも矛先が笑
内田センセのことを“夢見る子羊ちゃん”と言い放ちました。
要は「口先ばかりで吹いてないで実行してみろよ」と挑発的におっしゃっています。
これに対して内田センセはどのような対応をとるのでしょうか。
おそらく「何もしない」という対応をとると思われます。反論はしない。
もし何らかの反応をするにしても決して同じ議論の土俵には乗らないでしょう。
なぜしないかというと、橋下さんとは議論が噛みあわないから。
なぜ噛みあわないかとうと、橋下さんの論理は閉鎖的に完成度が高いから。
橋下さんは相手の話を汲むということをしません。
「この人は“夢見る子羊ちゃん”のようなことを言っているが、なぜそのようなことを言うのだろう?ほんとうはどのようなことを言いたいのだろう?」とか考えないと思います。
そんなことより、とにかく相手を論破して、自分の主張の正当性を勝ち取らなければなりません。
「相手の話なんか汲んでいる場合じゃないよ。そうやってぎなぎなして何も決めてこなかったから今大阪が停滞しているんじゃないか」ということだと思うのです。
内田センセなんかは「今は待ったなしの危機的状況である!決断と行動にスピードを!」というような発言に惑わされる必要はないと言いますが、そのあたりが僕には分かりません。
たしかに僕個人としてはまったく待ったなしの状況ではありません。地下鉄の料金だって、水道事業の統合だって、労組が庁内で政治活動をしていたって、区長が選挙で選ばれていなくたって、今の意志決定システムが時代遅れだって、そりゃあそれぞれに不安要素なのかもしれませんが、当然それらが僕をただちに逼迫させるわけではないし、僕の想像力ではそれらが大阪市にとってほんとうに逼迫したことなのか分からないのです。
すると橋下さんは言うかもしれません。
「僕もどれくらい逼迫しているかきちんと把握しているわけじゃない。けれど確実なことは、このままじゃ駄目だということです。だから大きく舵を切りましょう。改革しましょう。挑戦してみましょう。だめなら僕を選挙で落とせばいいんです」
するとこう思う。
「そうなのか。。。たしかにこのままじゃ駄目な気はする。けれど平松さんだってただ座っていたわけじゃないし、大きく転換するっていうのはハイリスクハイリターンじゃないのか。麻雀や競馬に限らず、危なくなって厚く賭けたらだいたい負けるのが世の中な気がするよな。個人的には負けたっていいよ。けれど市全体がばちばちにやられてしまうような選択はだいぶと危ないと思ったりもする。それこそさらに待ったなしの危機的な状況が出現するんじゃないのか」
そしてやっぱり分からなくなるのです。
なので暫定的にとる僕の態度としては「橋下さん、がんばって」ということになります。
橋下さんが当選したわけだし、
決断が合っていようが間違っていようがそんなことはやってみなくちゃ分からない。
たしかに、橋下さんが選択する言葉や態度には「おいおい。。。」というところがあります。
でも、そんな「おいおい。。。」と思わせるような人が行う政治は「おいおいおい!」になるに決まっているとは限りません。少なくとも若輩者のわたくしはそう思います(思いたい)。
話が逸れました。僕は橋下さんのいう「討論」について思うところがあったので書き始めたのでした。
橋下さんはあきらかに討論が強い。ディベート強者です。
弱みを全然見せようとしません(弱みを見せたら負けるんや!)。
昨日、夕方にVOICEという番組に出演しているのを見かけましたが、とにかく相手(→論敵)を自分の理路に乗せることが弱みをみせない手段のようです。
相手(→論敵)が自分の理路にのった反論をすれば理路整然と回答します。
理路にのらない反論をすると「全然違いますよ」と言い放ち自分の論を展開します。
そして「ね、そうなるでしょ」と誘い込む。鮮やかにも。
そこで(いや、私が言いたいのはそういうことではなくて。。。うまく言えないのですが、、、)と言おうとすると「反論はけっこうですが、きちんと論理的にしてくださいよ」とか「矛盾探ししたって駄目ですよ」と大きく構えます。
これは勝てん。
僕は橋下さんと討論する機会がないのでまだよいのですが、こんな人はきっといるはず。
出会ったらどうしよう。
たぶん負けるしかありません。
だいたい僕は相手をあざやかに論破するのが嫌いです。
それが互いの理屈の上なら論破するにやぶさかではありませんが、先方の理念、信条に踏み入ってしまうのはどうもできません。
何を甘っちょろいことを、とお叱りをうけるやもしれませんが、まだまだ何かと経験不足なのでご容赦を。
橋下さんはほんとうにすごいですよね。
『辺境ラジオ』(12月25日のおもしろかったです)で名越康文さんが「橋下派も反橋下派も橋下さんについて言及したすべてが橋下さんを太らしていっている」と言いました。
援護はもちろん攻撃まで肥やしにする、おそるべき橋下怪獣(いや、怪獣なんて失礼千万でその正反対、バトル漫画の主人公かもしれない)。
これぐらいじゃないと「維新!」とかできないのかしら。そう思わせます。
良くも悪くも橋下さんには注目せざるをえません。おそるべし。
そうそう、橋下さんは内田センセのいう「他者」ではないのでしょうか。原理的に。これも分からん。
- 以下、橋下さんの1月11日のツイートより -
(前略)
そして9日の読売新聞の内田樹とか言う大学教授にも頭がくらくら来たよ。僕のことを批判しながらだらだら色んな事を言っているけど、最後は自分は150人の門下生を持つ合気道の道場を開いていて、これが21世紀型の都市モデルだと信じている、だって。勘弁してよ。
150人の道場を開いて、それで府民・市民がみんな暮らしていけるんだったら、お任せしますよ。合気道の道場って、それ趣味でしょ。それで生活保護世帯、学力低下の子供、就職できない若者、売り上げが減っている中小企業、その他世の中はどのように救われるのよ。もうどうしようもないよ大学教授は。
どんなメンバーも「食わせていく」ことが基本原理だ!だって。当り前だ。僕もそのために色んな策を打ちながら、大阪都構想も掲げた。この内田氏も夢見る子羊ちゃんだね。全く浮世離れ。合気道道場で、大阪府民皆を食わせて下さいよ。稼ぐことと、所得の再分配は全く異なる概念・制度。
身の丈サイズの共同体は、基礎自治体の話し。これは支え合いのコミュニティ。もう一つ稼ぐ共同体が必要。これが広域行政体。内田氏はこの整理が全くない。合気道道場をやっていればみんな幸せに暮らせれと考えている御仁ですからね。しかも、市長が管理できるスパンという認識も全くない。
地域行事の挨拶やシンポジウムなどのイベントに出席することが主な仕事のお飾り市長ならともかく、本気で市長の仕事をやろうと思えば260万人の人口を擁する大都市を一人の市長が切り盛りするのは無理。行政単位は、長がどこまで管理できるかと言う視点が重要であることの認識が全くない。
住民が自己決定できる行政単位のサイズと言うものがある。住民が選挙で選んだ長が住民とコミュニケーションできる行政単位。これが基礎自治体だ。まあ150人の合気道道場が都市モデルだと言い切る御仁とは永遠に話しはかみ合わないだろう。こちらは現実の政治行政を担っている。夢見る子羊とは違う。
そしてこの内田という御仁。まあ大阪維新の会の教育基本条例にもあーだーこーだと誰でも言える綺麗ごとの批判を繰り返し、教育論なんてぶち上げていたけど、じゃあ大阪の教育で何をした?平松前市長の特別顧問だった間に。
昨日、市教育委員会と公開議論をやったけど、市教育委員は前市長と意見交換をしたのは年に一回。教育委員会の形骸化も甚だしいけど、結局こう言う大学教授の面々は、偉そうなことは色々言うんだけど、何をやったの?と問うと、何もやっていない。これが大学教授の実態ですね。
まあ世の中の厳しい現実からは遠い所で自由な時間を与えられ、自分の好きなことをし、しかも相手はいつも自分を先生とあがめる学生たち。周囲からも先生、先生と呼ばれて、何十年。何一つ実行しない大人になっても仕方がない。今の日本、本当に役立つ識者がいなくなった。これが日本がダメになった元凶
北海道の山口氏、中島氏、そしてこの内田氏の共通点。大阪維新の会大反対、橋下大嫌い、そして先の知事・市長のダブル選挙の際は、平松陣営を応援していたメンバーです。僕が言っていることも相当バイアスがかかっているでしょうけどね(笑)それでは!
水道橋博士さんがツイッター見て下さっているようです。こんばんは。内田とか言う教授、だって大阪都構想をさんざん批判して、挙句の果てには、俺は150人の合気道道場をやっているがそれが21世紀の都市モデルだって新聞で言い切っているんです。これギャグなんでしょうか?笑えないのですが・・・
(中略)
何が腹立つって、大学教授の給料にも税金が投入されていること。あっ、それやってみます、という批判・意見を政治や行政にバンバン出す大学教授にこそ税金を払う意味がある。そうでなければ自分のカネで勉強してくれ。博士さん(→水道橋博士)は内田氏を評価していますね。うーん、僕は博士さんを尊敬しているから複雑
だって博士さん、内田氏は平松前市長の特別顧問だったのですが、何も実行していないのです。平松前市長とシンポジウムとかそんなんでくっちゃべっていただけ。市教育委員会と議論すらしていない。教育政策の一つも実行していない。それで教育論を語るのが大学教授なんですよ!
田原総一郎さん!!内田氏、山口氏、浜氏、中島氏、その他、僕のことを大嫌いな大学教授と直接討論させて下さい!!
(まだ少し続く)