いくらかの本を読み、
少しばかりの筋トレとジョギングをし、
当たらない競馬をし、
たまに友人と麻雀をしている。
読書も運動も競馬も麻雀もそれなりにしているといえる。
でも最近野球とゴルフはそれなりにされていない。 何よりギターが弾かれていない。
僕の部屋には、 しばらくの間かき鳴らされてないレスポールが鎮座している。
いつ見ても優美なシェイプだが、弦は何ヶ月も替えていない。
9月2日はなんばハッチへBULLET FOR MY BALENTINE(BFMV)を見に行った。
会場前で買ったツアーTシャツに着替えて会場へ。
今回は前座(と言ったら怒られるかもしれないけど)というのかサポートというのか、
CANCER BATSとBRING ME THE HORIZONというバンドの演奏がBFMVの前にあった。
デスコアというのか、
ああいう音楽はどうも僕に馴染みづらいようだ。
2組のバンドの演奏を終えた後、メインのBFMVが登場。
やはり整序されたブルータリティの中にもメロディやダイナミクスがあるのが僕にはよい。
彼らはやはり格好良く、拳を振り上げないわけにはいかなかった。
そして流麗でクールなギターソロ。
周りの観客はギターソローの間も、 ザクザクときざむバッキングに頭を振らしている。
けれど僕は、頭も身体もふらふらとゆらゆらと揺らしている。周りから見たら眩暈を起こしたのではないかとみられるかもしれない。
気持ちのいいギターソロに身を任せている。
ライブでは音を耳だけでなく身体全体で感じることができる。
空気の振動を身体全体で感じられる。
でかいギターとドラムの音。
ギターソロでないときは、これらの空気の振動を身体で受け止めてタテノリする。
あっという間にBFMVのライブが終わった。
3組もの演奏を聴いたからか、終わると身体がだいぶ疲労していることに気がついた。
ぎこぎこと乗り古したの入った自転車をこぎながら帰宅の途についた。
そして9月4日は公開初日の映画「BECK」をなんばパークスシネマへ見に行った。
MR.BIGのツアーTシャツとジーンズという格好で行った。
僕は原作である漫画「BECK」が大好きだから、 わりと映画の公開を待ち遠しく思っていた。
映画はまあおもしろかったのだけど、 やはり原作を越えるまたは全く違った価値を創造することは難しいのだなというのが正直な感想。 竜介(水嶋ヒロ)のギターはよかった。
そして伝えるということ、表現するということは難しいと改めて感じた。なんだかとてもえらそうな言い方になってしまうけれど、堤監督の(いかに映画にするかという)意欲は伝わってきた。
それでも漫画「BECK」で僕が脳内に漠然とつくりだしていたイメージとどうしても比較してしまい、比較するとどうしても漫画には及ばないと結論してしまう。
それだけ漫画が(僕にとって)素晴らしかったということなのだろうけど。
映画の本編が始まる前、映画「BECK」に対する水嶋ヒロのこんな言葉が紹介されていた。
「演じるのはプレッシャーだった。原作が大好きだったから」
この言葉は同じく原作が好きな僕には嬉しかった。
そして恐らく、僕も焦っている。
今回は大学生のとき以来、久しぶりに一人で映画を見に行った。
大学生のとき札幌で、 西田と「男たちの大和」を公開初日に見に行ったときのことを思い出した。