たまにはふつうに日記を書こう。
この土日は本を読む時間というか本に向き合う時間がとれていい土日になりました。テレビでみて一度行ってみたいなと思っていた中津の倉庫街(っていうの?)にも行けたのもよかったです。
金曜(1月20日)の仕事帰りに(今夜は新書でも読みたいなと思って)淀屋橋のBook1stで佐伯啓思『反・幸福論』を買う。
買ったときは自覚してなかったけど、前にもこの佐伯啓思さんの本(『現代文明論講義』)を買ったことがあることにあとで気づく。
同じ人間なので同じような本が目にとまりやすい。
そしてやはりおもしろく、読みやすかったのでその夜と次の日(1月21日)の朝で読み終わる。
50字以内で内容を言えといわれたら“幸福でなければならないと思うことが幸福から遠ざける原因にもなっている”ということを書いた本だと言っておこう。
昼前にこの前マツモリくんと会ったときに話題にあがって購入したラビ・マーヴィン・トケイヤー『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史』がamazonより届く。
少し読んだが、まずはマツモリくんがこれについて話していた熱が本から伝わってきておもしろい。
だらだらとたかじんのテレビとか見ながら15時くらいに家を出る。
外は生憎の雨。
アンヨウジくんに誘ってもらった中津での飲み会は19時からなのでそれまではどこか喫茶店(カフェって言い方がむずがゆくて)でコーヒーを飲んで読書しようと梅田あたりをうろつく。
が、道にも店にも人が多すぎてぐったりしてくる。
(やはり俺は田舎ものだ)と卑下た考えが頭をもたげる。
空いている喫茶店が全然ない。
都会はおそろしい。
席がなくてうろたえる自分を想像すると、一見満席にみえる喫茶店には入りづらい。
結局17時くらいに少し(梅田や大阪)駅からは外れた場所の喫茶店に入る。
先日買ってしまった菊竹清訓『か・かた・かたち』をまじめにノートをとりながら読み始める。
ちょくちょく横の大学生のカップルの会話が耳に入る。
男によると“志望動機をきかれたときの最終的模範解答は自分の価値観です”というのがいいらしい。
なぜなら“価値観は固有のものだからつっこまれようがない”かららしい。
こんな語彙は使用していなかったが主旨はそういうことだった。
その模範解答はどうかと思うが、いろいろと考えて技巧を凝らしていることは伺えた。
がんばれよ。
18時半にオオタくんと待ち合わせて一緒に中津へ向かう。
中津の倉庫街に足を踏み入れるとやはり異様な印象を受ける。
倉庫街は高架道路の下にある。倉庫街といってもにぎわっているわけではないのが良い。
賑わっていたら、昔ここらへんの店はすべて倉庫やったんや、で終わってしまう。
高架道路という車のためのむきだしの構造躯体のもとにある物のための場所(倉庫)の中に人間のための場所(お店)がお邪魔して入り込んでいる。
それで異様さを失わないでいる。それが良い。
野暮なことを言うようだが(建築基準法的に大丈夫なのか。どういう扱いなんやろう)とも思ってしまった。
飲み会は知らない人が多く(もちろん承知で行っているけど)、アウェー感を感じずにはいられない汗
しかしこういうときは自分の器量はいかほどかというのを試すいい機会だと思っている。
いろいろ自分なりには話してみたが、結論として器量不足が案の定露呈した。
みなさん、すまんね。
23時くらいだったかよく覚えてないが帰宅。
日曜(1月22日)は朝起きて少しだらっとテレビを見て、11時くらいからいつもの大阪城まわりを2周(10km程度)走る。
薄手のウインドブレーカーを着て走ったら思いのほか暑くて無駄に体力が消耗された。
走り終わったあと、シャワーを浴びたり、洗濯をしたり、少し本を読んだり、今日の競馬(AJCC(GⅡ))の予想をしたりする。
14時過ぎに家を出て京橋付近でご飯を食べて梅田ウインズへ行く。
AJCCは全然おもしろくない結果だった(着順が1,2,4番人気…)。
前の立っていたおっさんが「全然おもろないやんけー!」と皆の声を代弁し連呼していた。
天気もいいので歩いて帰ることにする。
御堂筋を南下中、梅田のBook1stに立ち寄ってしまう。
そこで平川克美『小商いのすすめ』を発見。
発売を待っていた本だったので嬉々として購入。
あわせて飛鳥井千砂『アシンメトリー』も購入。帯に【結婚することって、本当に幸せ?】と書いてある笑
アラサー偏愛ストーリーとも書いてある。
それで買ってしまった。
帰路、歩きながら『小商いのすすめ』を読む。
自宅近くの京橋付近まで来たら喫茶店に入ってコーヒーを飲みながら読んだ。
そこでは第二章あたりを読んでいるところだったが、なぜか(?)感極まってくる。
横では高校生くらいの女の子二人がきゃっきゃしている。
僕にとっては少しうるさいが、楽しそうなのでよかった。
帰りに買い物をして帰宅。
アカン警察を見る。
清原が出ていたのでどうしても見てしまう。
21時くらいに一度寝てしまうが、また起きて『小商いのすすめ』の続きを読む。
さっき読み終わる。
やはりいい本だった。
平川さんのツイッターだけを見ていると、年をとって何かと丸くなり小さくなったおっさんといった印象を受けることがある。
けれど本を読むと“ぜひとも必要とされるいいおっさん”になる。
僕もそうだと自覚しているが、平川さんもたぶん時間をかけて噛まねば味が出にくい人なのかもしれない。
できれば『反・幸福論』とあわせてあらためて感想を書きたいと思う。
本を読む時間はちょこちょこと細切れでもとれるけど、本と向き合う時間はなかなかとれない日が多い中、ひさしぶりにとれた良い時間でした。
読書って活字を読むのではなく、本を読むことやもんね。