先週日曜日、11月25日に大阪マラソンに参加してきました。
2年ぶり2度目のフルマラソンです。
今回は、最高目標を3時間45分、最低目標を4時間30分で臨みました。
結果は4時間26分で、ぎりぎり最低目標内でゴールしました。
でも、意外にも心の底のほうで静かで穏やかな悔しさが生じました。
初のフルマラソンが、3時間54分だっただけに余計にそうなのかもしれません。
多数参加していた有名人の方々のタイムはというと(タイムは、大阪マラソン公式HPのランナーズ・アイのものです)、
古田敦也サン:4時間29分
福本愛菜サン(NMB48):4時間08分
小渕健太郎サン(コブクロ):3時間47分
以下は、東野幸治さんのブログから。
東野幸治サン:5時間40分台
天津木村サン:4時間20分台
博多華丸サン:5時間20分台
特に僕たちは誰かと競争しているわけじゃないので、
勝った負けたていうのはしょうもない気持ちなんですが、まあ、そういう気持ちも出てきます。
古田サンに勝った、福本サンに負けた、とかね。しょうもないけどね。
走っているときに感じたことは、とにかく人が多いということ。
ゴールするまでずっと少しまわりの人の動きに注意しなければならないほど人が多かったです。
3万人ていうのはものすごい人数です。
甲子園で4万人入ってもそんなに感じないけど、道路に並ぶとすごい人数です。
それと、景色を見る余裕はほとんどありませんでした。
大阪市内を走るので、たとえば河川敷を走るよりはいくらか景色が気分をやわらげてくれるかなとも思いましたが、そんなことはありませんでした。
僕はいかに42kmを走りきるかをただひたすら考えながら(考えるというよりは集中するというか念じるといったかんじで)走っていました。
なので景色は景色というよりは思念を伴った印象として残っています。
「いつになったらふつうに走れるんや。。。」はスタート直後の森ノ宮。
「抜くのに邪魔なんじゃ。」と心中で毒づいた鶴橋から難波の道中。
「人が多すぎて給水しにくい!15kmまでは給水せん!」とも思いました。
「ガリガリガリクソン!」を追い抜いた御堂筋。
「コースが狭い!鳴り物の応援うるさい!」とまた不満に思った土佐堀通。
人間、先が不安だけど体力があるうちは、自己中心的な感情がわきおこるものです。
沿道のみなさん、ごめんなさい。
「ん。少しスピードが落ち始めたな。調子悪いな」と不安が増幅した折り返した後の御堂筋。
「小便したいな。するべきかな。汗で出ていくんかな」とまた心配事が増えた大阪ドーム前。
結局、22kmくらいでどこかのデパートみたいなところのトイレをお借りしました。
といったようなかんじです。
そうそう、南港大橋のところか、サザンの曲がかかってきたときはそれなりに元気が出てきたような気はしました(曲名が分かりません。。。)。
もう最後のほうはみなさんそうなんですが、ほんとうに辛くて、歩きたいのですが、歩くとスピードが遅いし、余計に足も痛いので走るしかないのです。
それにやっぱり弱ってくると、沿道のみなさんの声が元気を与えてくれます。
弱ってないときはそう思わなかったのに、都合のいいことです。
人間一般、自分という人間の勉強になります。
子供が沿道から差し出すかわいらしい手にハイタッチすれば、さらに元気が出ます。
ほんとうはもっとみなさんの声や手に応えたいのですが、
こんなときでも内気な性格はしっかりと芯を通しており、
心の中で「ありがとうございます。ありがとうございます。」と言いました。
沿道のみなさん、ありがとうございます。
給水ポイントで水やスポーツドリンクや食べ物を用意してくれるみなさんの声も大きな励ましになりました。
ああ、いかん。
そのようなことを思い出すと、若干涙腺が緩くなります。
最後は7分/kmくらいの、
どうしてこんなスピードでしか走れないんだろうというようなペースでゴールできました。
走り終わったときは
わずかな達成感と、いくらかの安堵と、それよりは大きい準備不足あるいは準備間違いを悔しく思う気持ちが混在していました。
今回はグループで応募したのですが、
同じグループで走ったぼんちゃんが目標としていた4時間を切ってゴールしたので、
「えらいおとこやなぁ」と感服しました。
いま書いている言葉には、ぼんちゃんへの感服とぼんちゃんから学んだ教訓(おおげさにいえば薫陶)が全般的に効いています。
走り終わった直後は「もう次は走らん」と思う方が多いそうです。
僕も1回目のフルマラソンはそうでした。
でも、今回は凪のような悔しさがあったせいか、
次はいかに準備をすべきかという思いが先行しました。
いま、悔しさといったけど、悔しさということばは実は微妙です。
煮え切らない思いというか不完全燃焼というか、悔いる思いというか、
どれも適切には思えませんがそのようなかんじです。
フルマラソンはとてもえらくて辛いけど、悪くはありません。
ある程度の安全が確保された上での辛さや痛みや不安といったものは、
快楽といえば言い過ぎですが、なんとなく自分を浄化してくれます。
そんな思いを強くした大阪マラソン2012でした。
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