～ 人生初のフルマラソンまであと30日となった日 ～
数日前に長年（中学から）連れ添った伴侶（自転車）が、重傷を負った。内臓破裂（パンク）を起こしている気がする。今日、やっとタクシー（徒歩）で定評のある（ネットにあった）大学病院（自転車屋）へ連れて行くことができた。ＩＣＵ（店の前の歩道）で医師（店員）が言った。
「残念ですが･･･。これは縫合（穴塞ぎ）でどうにかなるレベルではありません。移植（タイヤ取替）が必要です。しかも例のない（在庫がない）症状（タイヤのサイズ）です。手術台（修理代）は五千万（五千）円になります」
世の中金か。金なのか。そんな大金出るわけがない！
けれど彼女を失いたくはない。だから気持ちがおさまるまでは冷凍保存（駐輪）しておくことにした。
サヨナラ。
Rest In Peace．
「なあ、もう許してくれるよな」
３年（１時間）が経って、僕はあるミュージカル会場（ドンキホーテ）でいい人（お手頃価格の自転車）にめぐり合うことができた。二人はささやかな結婚式を挙げて（一万円で購入して）、新たな道を共に歩む誓いをした。
「おまえはおれの胸の中（駐輪場）で生き続けている。だからおまえを忘れることはない（まだ捨てない）」
僕の努力不足のせいかもしれないが、あえて言わせてもらうなら、彼女は頑固すぎる（サドルがかたい）のが珠に瑕だ。
今日は今までで最長の30kmを走った。
ざっくばらんにいえば、京橋から香里園までの往復30km。途中、信号と水分補給で立ち止まったけど、それ以外は走り通すことができた。国道沿いの歩道を走ったのだけど、すりつけがあるし、アスファルトも波打っているとろがあったりと走りにくかった。
2時間15分を越えた頃から10～15分毎にわき腹に痛みが出てきた。わき腹の痛みはいつも一過性のものだから、辛いがここで負けてはいけない。我慢だ、我慢。タイムは往路が1時間20分、復路が1時間25分で合計約2時間45分だった。
本番までのあと30日の間には35kmを２回走っておきたい。あとの7kmはへそのごまほど寡少な根性をほじくりまくって走破するしかない。