3月7日に新しいパソコンを買ってストレスフリーになったのに、自宅でパソコンをいじれてなかったのは、ひとえに仕事に追われていたからです。今も追われています。
追われているというか追い抜かされております。
追い抜かされていますが、昨日は仕事を19時半で放擲して退社しました。
カワタ総酔が来ていたからです。
大学の先輩であるカワタ総酔が、はるばる北海道から友人だか同僚だかの結婚式に出席するために大阪にやってきて「飲むか?」と声をかけてもらったので居酒屋(金本の「鉄人の店」です)を予約して馳せ参じました。
いつものように四方山話をして、たぶん3時間以上も居座っていました。
アジアの怪物、またはミニ伊良部の異名をもち、体重は推定90kg、ギネスブックに載るほど同じパワプロをやりこみ、趣味は浪費、それなのに銀行マンで(どうやら)わりとまじめに働いているらしいササパックンは、店員さんに「俺は昔、プロ野球の二軍の選手だった」と愚にもつかない法螺を吹いていました。
まっちゃんは去年の司法試験がだめだったみたいで今は勉強中。ビアードパパのシュークリームを買ってきているあたりは抜かりがない。買ってきたのは一目見て分かったけど、それが僕たちのためのものなのか分からなくて「それ食べてもいいの?」と聞けなかったのです。
長渕の八の字ストロークくらいの速さで結婚を決めたニシダ。28歳にもなれば他人の結婚なんて全然新鮮ではないけど、ニシダのは新鮮です。梅田でニシダと今のニシダの嫁さんと飲んだ。遅くなって帰る足がなくなって、ニシダと嫁さんになった彼女と僕とで安いホテルに3人一部屋で泊ったことが思い出深い。彼女とは初対面でした。あれはなんだったんだ。長渕のLIVEの後やったね。
ササパックンが麻雀をやりたそうなので(僕も少しやりたかったけど。総酔も)24時前に近くの雀荘に入りました。麻雀を全然知らないニシダと、ほとんど知らないまっちゃんを巻き込んでしまいました。
2半荘しかやりませんでしたが、とても楽しかったです。
僕は高校のときから麻雀をはじめましたが、麻雀的成長期は大学生のころでしたので、カワタさんやササパックンと麻雀をすると打ちやすいのです。僕の麻雀的人格はこのころ形成されているので、この面子で打つと麻雀的ホームタウンにいるような気がするのです。分かりにくくてすみません。
2半荘目の終わりのころはもう眠くて(でも最後にオープン立直、ツモ、ドラ3でそれまで1位だったササパックンを何とか逆転できたのは幸運でした)、雀荘を出たあとは電車もないしタクシーももったいないので1時間近くかけて歩いて帰宅しました。4時くらいでした。
不思議なもので次の日の朝は9時くらいに起きました。しかもよい目覚めでした。
最近休みの日の朝は、睡眠を欲していて9時間くらい寝てしまうこともしばしばあるのですが、今日は5時間程度で十分でした。
11時くらいから事務所に行って、23時半くらいまで粛々と作業をする集中力も体力も持ち合わせていました。不思議なものです。人間ってやっぱり脳みそで生きている部分が大きいよな~なんて思いました。
体力は精神力と分けても別れないものなのです。HPとMPはほんとうは分かちがたく結びついているのです。
だってこの前(今週の火曜日)、淀川ハーフマラソンで21kmを1時間53分でへとへとで走り切った後も、妙に気分はさっぱりして、そのあと事務所に行っても粛々と22時半くらいまで作業できたもんね。
市職員だったとき8時半から17時半の勤務時間でもつらかったのに、構造設計事務所で深夜まで作業していてもつらくないこともあるし。
人に興味をもつのは、対象がかっこいいとかかわいいとかではなく、かっこよく見えたりかわいく見えたりするからだし(いや、そもそも客観的にかっこいいということば自体がおかしいのか)。かっこいい(と言われている)人がかっこよく見えるのは、まさに欲望は他人の欲望ということですね(たぶん)。
そういうわけで近頃、僕の概略的経験則である『人間は脳みそで行動している』がいくつも例証されているのでした。
追伸(誰に?)
今日は休憩で堂島アバンザのジュンク堂に行って、中谷美紀【インド旅行記 北インド編】を買いました。大阪にいるのもあと1年か2年。大阪を離れるときはすぐに仕事を再開せず、ツアーを終えたミュージシャンのように1,2ヶ月休養しようと思っているのですが、インドはやっぱり魅力的です。
中谷美紀さんは「嫌われ松子の一生」を撮り終えた後、疲れ果てて、その疲れを振り切るような思いではじめてインドへ足を運んだようです。
まえがきより抜粋します。
- 他人の感情や価値観を媒介となって取り込み、
- そして吐き出すという撮影の日々に少しは慣れたつもりでいたけれど、
- それはごく稀にアイデンティティー喪失の危機をもたらす。
- もう、何もできない。
- 何もしたくない。
- そんな思いを振り切るように、飛行機に飛び乗り、前進せざるを得ない状況にこの身を投げ入れた。
(中略)
- いざ彼の地へ足を踏み入れてみると、想像をはるかに超えるハプニング続きで、
- たかだが映画一本の撮影を終えたくらいで疲れたなどと言ってはいられないほど、
- 無秩序で壮絶な現実が横たわっていた。
中谷さんの文章、「いいね!」ですな。